Artiは、人の行動を変える「見えない仕組み」をデザインし、持続的な変化を生み出すために立ち上げたUXデザインチームです。
対象はサービスや個々のタッチポイントはもちろん、組織文化がいかに形成されていくか、社会のふるまいをどう変化していくかまで含めた「見えない仕組み」を設計します。
Arti は書籍で提示した考え方を、現場で再現・応用します。企業や自治体、団体とともに、行動設計の実験を行い、「事業成長」「社会課題の解決」「文化形成」に寄与します。
『大きなデザイン』は、人のふるまいの背後にある「見えない仕組み」を設計するための思考と技法をまとめた一冊です。私たちの行動は意志だけでなく、空間・制度・関係性といった環境によって導かれています。その環境をどのように設計するか──という視点をもつことで、UXや制度設計、まちづくり、組織運営といった様々な実践に新しい可能性がひらけます。本書は、行動を変えるデザイン=「ふるまいの設計」を通して、社会に介入するための実践的ガイドです。
この本は、単なる概念の紹介ではなく、「使える」本であることを重視しています。掲載されているのは、公共空間、企業の組織設計、行政制度、福祉、NPO活動、スタートアップなど、実際のフィールドで生まれた試行錯誤の数々。それぞれの現場で「どのようにふるまいが形づくられているか」を読み解きながら、12ステップに整理された設計のプロセスも提示しています。抽象と具体のあいだを行き来しながら、「見えない構造を可視化し、改善する」実践的な力が身につく構成です。
本書を読み終えたとき、あなたはこれまで気にも留めていなかった“仕組み”に気づくようになります。なぜ人は並んでしまうのか。なぜ使いにくい制度が放置されるのか。なぜ組織の空気は変えられないのか。こうした日常の「なぜ?」を、表層ではなく構造から捉える視点が得られます。そして、そうした気づきが、設計者としての行動を変え、他者との関わり方を変えていく。「見えないものが見えてくる」読書体験が、ここにあります。
人の行動の裏には、目に見えない「力」が働いています。 状況を分析し、現状のふるまいがどのように生まれているのかを捉えます。
単なる数値目標やKPIではなく、「どんなふるまいが日常的に生まれる状態が理想か」を描き、持続的にその行動がとられる条件を設定します。
物理的な場、デジタルインターフェース、制度やルールなどを横断して、ふるまいを誘発する仕組みを設計します。
小さく試し、反応を観察し、改善を重ねます。 「一度作って終わり」ではなく、組織や環境の変化に合わせて調整し続けます。
顧客生涯価値(LTV)を高めるためには、そもそもいかにアクティブなアカウントを増やし続けるかという問いから逃げられません。魔法の杖はありませんが、生活への入り込みを実現する持続的な試行錯誤にはやり方があります。
新規事業は必ず上がる株が分からないように、多産多死を受け入れる必要があります。ですが、意味ある試行錯誤をするために、どんなペインを軽減するのか、どんな行動をサポートする機能提供をするのか、ひとつひとつ積み上げて考えていく必要があります。
「生活者の体験」を素晴らしいものにするためには、それを支える「提供者側の体験」も優れている必要があります。提供者として、何のために、何を行うのかを理解し納得するプロセス、また業務設計そのものの品質向上も支援可能です。
「見えない仕組み」を考える際、デジタルサービスからリアル空間、業務プロセスまで複数部門を横断した検討が必要になります。集中的な検討が、複数領域に波及効果をもたらします。
「見えない仕組み」を作るプロセスは作っては壊す、の繰り返しです。このプロセスをともに実行することで、関わった人材にノウハウが伝承されていきます。
書籍の内容をご指定の時間にまとめて講義・質疑応答が可能です。90分〜120分程度をご想定ください。
詳細な説明、事例の案内、ディスカッションを複数回にわたって行うことも可能です。
あたためている事業アイデアや、既に開始しているサービスについて、いかなる状況の、いかなる行動を支援しているのか、そこに代替可能な既存の機能はあるのか、といったレビューを行い、改善の道筋を立てるワークショップも実施可能です。
現在作っている仕組みが機能しているのか、機能していないとすればどこに躓きの意思があるのか、クイックにリサーチすることが可能です。
リリース前のサービスでも、現時点でわかりうる課題の洗い出しもできます。
作ろうとしている仕組みがまだ形になっていなければ、ともに考え、初期の企画案を出し、小さく実験できるプロトタイプに落とし込むことも可能です。
複数回のイテレーションを重ねて磨き上げ、自走できる状態まで支援することもできます。