行動を変える見えないデザイン
合同会社Artiは、『選ばれるUX ―「日常に溶け込む」体験のつくり方』の共著者・平井剛直が、書籍で扱った考え方を実際の事業やサービスの中で試し、育てていくためにつくった小さな組織です。
人の行動を「説得」や「操作」ではなく、仕組みの力で更新していくことに特化しています。
私たちが扱うのは、サービスやUIといった目に見える体験だけではありません。
行動がどのような流れで起こり、どこでつまずき、どんな構造なら日常の中で自然に作動するのか。
そうした行動を支えるアーキテクチャを、何度も作り、壊し、再構成し、確かめていきます。
About the Book
日常に溶け込む
よく使われている仕組みは、使う人が毎回それを選び直しているわけではありません。気づけば手に取っている、意識にのぼらないまま続いている。そうした状態に、どうすれば届くのか。本書が扱うのはその問いです。
現場で確かめてきたこと
書いたのは、実務のなかで繰り返し確かめてきたことです。UXの現場に20年以上関わるなかで、うまくいった設計には共通して「頑張らせない」構造がありました。
読んだあとに続くもの
本は、ある時点で立ち止まって整理したものです。現場はそのあとも動き続けますし、書いたときには見えていなかった論点も出てきます。Artiのブログは、その先を考え続けるための場所です。
Approach

1
生活を更新する必然性を定める
仕組みづくりは、「なぜ今、この日々を更新する必要があるのか」という必然を確かめるところが出発点。
Artiは、背景にある願いや課題意識を言葉にするところから始めます。

2
行動の流れと滞りを捉える
人の行動を、点ではなく流れとして捉え直します。どこで滞り、どんな不合理が蓄積しているのか。
現状生み出され続けるペインを丁寧にあぶり出します。

3
日常に溶け込む仕掛けをつくる
説得や努力でなく、すでにある行動の流れに自然に作動する仕掛けを置きます。
まず小さく形にして、日常の中に置いてみます。

4
つくって、観察、調整
仕組みは最小構成で実装し、実験と観察を通じて検証します。
うまくいかなければ壊し、組み替える。
その反復によって、現実に根づかせていきます。
Artiがもたらす変化
01「使う側の視点」を、仕組みの起点にする
問題が複雑化し、「ポスト・ユーザ中心設計」という語り方がされることが増えても、使う側から見た世界に気付くことは依然有効でありつづけています。
ただ、大事なのは設計者が「間違いに気付いた後にどうするか」。心理を深掘りするよりも、自然な行動を生み出すアーキテクチャとは何かを問うほうがゴールに近づくと信じます。

02「事業再定義」をギャンブルにしない仕事の仕方
新規事業は必ず上がる株が分からないように、多産多死を受け入れる必要があります。ですが、意味ある試行錯誤をするために、どんなペインを軽減するのか、どんな行動をサポートする機能提供をするのか、ひとつひとつ積み上げて考えていくことが大切です。
出してみないとわからない、ではなく小さく試しながら実験のサイズを大きくするアプローチを採用します。

03事例や上位者の声でなく、事実から考える癖付け
状況が違えば、有効な対応も変わります。成功事例や、過去実績のある人の声には勇気づけられますが、それは成功を約束するものでもなく、表面をなぞるだけでは誰の役にも立たないものになりかねません。
足元の事実から積み上げる行動様式、思考様式を重視します。

04部分最適に陥らないジャーニー志向
「見えない仕組み」を考える際、一部の体験だけを考えても全体が機能しない状態に陥ることがあります。
蛸壺的発想が有効なこともありますが、デジタルサービスからリアル空間、業務プロセスまで複数部門を横断した検討からは最終的には逃げられないというスタンスで臨みます。

05事業成果への強いこだわり
「見えない仕組み」をつくっても、ビジネスドメインで仕事をする以上成果がでなければ続きません。
いかなる成果に拘るのか、それはどう実現されるのかを問い続けます。

Artiの関わり方
カジュアルトーク・相談会
仕組みづくり着手前に、状況と手法のフィットを確認
万能の手法はありません。
書籍で提示した考え方や、仕組みづくりの前提を、実際の事業文脈に引き寄せて整理し対話の時間をまず持ちましょう。
一方的に教える場ではなく、「この考え方は、この現場で使えるのか?」を一緒に確かめる時間です。
クイックな仮説出し議論
行動の流れを分解し、解決すべきペインの仮説を立案
事業やサービスを、どんな「行動の流れ」担っているかを確認し、どこで無理が生じ、どこに手当てすべき歪みがあるのかを確認。
絵を描いたり付箋を貼ること自体が目的ではなく、改善の筋道を見極めるための対話です。
診断 ~ 詳細プランニング
仕組みの作動状況を確認し、仮説の精度を高める
現在作っている仕組みが機能しているのか、機能していないとすればどこに躓きの意思があるのか、クイックにリサーチします。
リリース前のサービスでも、現時点でわかりうる課題の洗い出しもできます。
プロトタイピングセッション
最小構成で作り、試し、壊し、再構築する
仕組みは、最初から完成形に至ることはありません。
最小構成で実装し、試し、観察し、うまくいかなければ壊し、再構成します。
Artiは、その試行錯誤に伴走します。




















































































